春はビニール袋




昨日 ご近所のおばあちゃんがビニール袋片手にwan-1に来てくれました。
今年の第1号です。
この時期になると空のビニール袋片手のお客様が訪ねて来ます。

最近 春の話題ばかりですが、今回は意外な事から感じる春のお話です。


このおばあちゃん・・・
山菜採りの名人です。
生えている場所。
見分け方。
調理の仕方
  ・・・色々教えて頂きました。

薪ストーブから出た灰。
ワラビのアク抜きには最高です。
シャキシャキ歯ごたえに仕上がります。
重曹を使ったアク抜きとは別物になります。

『アク抜きするから灰を分けてくれんじゃろか~』 と
ワラビが元気に顔を出し始めると 灰を持ち帰る為にビニール袋片手のお客様が増えるのです。

wan-1やわんこ達を暖めてくれた薪・・・燃え尽きて灰になった後もぜ~んぶ大事に保管してあります。



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(サクラ見ながらwan-1前を散歩)



この灰・・・アク抜き以外にも大活躍してくれるんです。




1.肥料・・・チッ素・リン酸・カリ 小学校の理科の時間に習いましたよね。
  灰はリン酸とカリを含んでいます。
2.土壌を改良・・・wan-1周辺の土壌は酸性・・・スギナが沢山生えてきます。
  中和させてスギナ退治に利用しています。
3.種芋を守る・・・細菌やカビから種芋を守るために切り口にまぶす栽培方があります。
4.染め物の色止め・・・昨冬出た灰の大半は近所の染め物師の方に使って頂きました。
5.囲炉裏の灰・・・買うと結構高いんですよ。
6.焼き物・・・陶器の釉薬ですね~。
  私が毎日使っている茶碗 裏にマジックで灰カシと書かれています。
7.その他(融雪 こんにゃく 石鹸などなど)


薪ストーブの燃え方でも春を感じます。

周りの気温が高くなってくると煙突の引き(ドラフト:上昇気流)が弱くなってきます。
薪ストーブはこのドラフトを利用して新鮮な空気を吸い込み元気に燃えるのです。
寒い時期にはガンガン燃えていた薪ストーブですが、暖かくなると元気がなくなります。

「もう休ませて!」と訴えている薪ストーブです。
「もうちょっと頑張って!」とお願いしている店主です。




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